ジェネリック医薬品の普及率

日本ジェネリック製薬協会が調査したところ日本ではジェネリック医薬品は全体の6割ほどしか普及していないと報告されています。しかしながら世界全体での普及率は日本を大きく上回っています。WHO(世界保健機関)も独自にジェネリック医薬品を推奨しており、特に医療先進国といわれているアメリカ・ドイツ・イギリス・フランス普及率が7割を超えています。またジェネリック医薬品を主体に考えている国では9割を超える普及率を誇ると言われています。

■医療費抑制の効果

日本に限らず高齢化社会に伴う医療費の高騰・増加は国家にとって大きな問題として近年とりただされてきました。医療費節減として医薬品のコストカットは大きな影響をもっています。日本国内では少子高齢化が顕著となりジェネリック医薬品の普及率を上げることは必須となっております。現在2020年に向けてジェネリック医薬品の普及率を8割にまで引き上げようと広報活動が行われています。

■ジェネリック医薬品の価格比率

ジェネリック医薬品は新薬(先発品)の約20~50%の価格になるように設定されています。特に成人病や生活習慣病などの継続的に服用が必要な医薬品はジェネリックの効果が高いと言えます。高血圧症のジェネリック医薬品は新薬(先発品)の約4割程度の価格で処方が可能であり、糖尿病・認知症・がんにおいては4割から5割で入手することが可能です。これらの病気を複数患っている方にとってジェネリック医薬品は大きな負担減となり継続的で安心した治療を受けることができるようになります。しかし未だジェネリック医薬品が承認されていない種類の医薬品も多くあります。新薬(先発品)の特許を取得した製薬会社は今までにかかった開発費用を回収するために一定期間独占して販売を行うことができます。その為ジェネリック医薬品は特許期間を経過した後でないと開発・販売ができない状態になっています。

 

参考文献 沢井製薬

https://www.sawai.co.jp/generic/knowledge/penetration/

江戸時代のED治療

■江戸時代のED・早漏

 江戸時代の武家社会においては跡目相続をはじめとして子宝はお家存続の為にも非常に大切なものとなっておりました。その為性行為は夫婦のコミュニケーション手段と言うより子孫繁栄として必ず必要な行いでありました。現代社会より深刻な問題であり自分自身だけでなく身内・親族の行く末まで影響を及ぼす大問題だったのです。

また一般の男性でも遊郭・宿場町などで遊ぶことも大切な娯楽として江戸の文化を繁栄させてきました。しかし現代の成人男性と同じように勃起不全や早漏にたいしてはやはり大きな悩みを抱えていたことがうかがえるようです。

江戸時代のED・早漏対策

江戸のお店には様々な性行為における媚薬と呼ばれる対策薬が売られていたようです。中でも非常に人気のあった媚薬は「長命丸」とよばれる塗り薬です。男性用で男性器(ペニス)に性行為前に塗る事によって射精までの時間を遅らせることができる、いわば早漏防止の薬となります。有効主成分は丁子・蟾蘇・阿片・紫梢花・龍脳・麝香などの生薬が主体となって構成されており沈痛・解毒・興奮作用などの効果があったと言われております。現在の早漏防止薬はダポキセチンを配合した麻酔効果のある服用薬が多く、海外のジェネリック医薬品にはシルデナフィルやバルデナフィル、タダラフィルといったED治療薬成分に一緒に配合されて同時に摂取することができるようになっています。

またその媚薬店にはバイアグラのような勃起不全を改善するとうたわれた薬も販売されていました。「帆柱丸」と呼ばれる媚薬は服用することによって帆柱のように勃起がおこると言われた媚薬系勃起不全治療薬となります。詳しい成分はわかっていないのですが、文献から以下のような成分内容ではないかと言われています。

丁子(ちょうし)

グローブの漢字名称。(香り付け。)

*附子(ぶし)

トリカブトの塊根を乾燥させたものでカラダを温め、新陳代謝の機能を高める。

(有毒といわれていますが、漢方薬としても使用されています。)

*良薑(りょうきょう)

ショウガ科の植物の根を乾燥させたもの。カラダを温める効果がある。

*肉桂(にくけい)

クスノキ科の常緑高木の根皮を乾燥させたもの。香味料。

*蛤介(ごうがい)

オオヤモリ。滋養強壮効果があると言われている。

*山茱萸(さんしゅゆ)

ミズキ科。果実を乾燥した物で滋養強壮効果を促す。

*明礬(みょうばん)

鎮痛・鎮痒・消炎効果のある生薬。

*硫黄(いおう)

殺菌、殺虫作用のある鉱物。

こちらを毎日空腹時に3粒のみ1週間ほど飲み続けるようにします。

現在も昔も男性の性に対するコンプレックスは存在しており対応する医薬品も様々なものがあります。当時入手できる原材料で工夫を凝らした治療薬で男性たち(旦那衆)をサポートしていったことがうかがえます。

中国CFDA規制緩和と新薬について

中国では近年CFDAの規制緩和に伴い、大手製薬会社が新薬の販売を狙って続々と進出し始めている。

2014年1月に、中国国家食品薬品監督管理総局(以下CFDA)が中国医薬品の基本法令である「薬品管理法」の改定を約13年ぶりに本格的な検討に入り中国輸入業者は 「許可制」から「届け出制」になり、2016年には審査期間を短くする制度を導入、2017年10月には臨床試験についても一定数の中国人が参加したものであれば、国際的な試験データをそのまま利用する事が出来るようになった為、中国での試験関連の手続きを1~2年短縮が可能となった。

この規制緩和により中国での(CFDA)承認を得るまでの期間も1年以上短縮が出来、世界第2位の市場が更に拡大していくことが期待出来る。

大手製薬会社各社は中国での開発拠点も増やしており、中国の医薬品市場の競争が益々激しくなりつつある。

この様な背景には規制緩のみならず、中国社会の高齢化や所得の向上による高額医薬品への購買意欲が増えると予測しており、17年度の高齢者(60歳以上)は前年よりも約1千万人多い2億4000万人を超えていた。これはなんと日本総人口の2倍と驚愕の数字である。

又、所得も年々向上し続け2021年には世帯収入が日本円で約20万円を超える人達が1億世帯に達すると見込まれており、高額な医薬品でも購買意欲は増えるのは確実とみられる。

中国での販売に進出している企業の中国での承認時期として、英アストラゼネカ社の抗がん剤タグリッソ(肺がん)が2017年3月、英グラクソ・スミスクライン社のトリメーク(HIV)2017年8月、米ギリアド・サイエンシズ社ソバルディ(C型肝炎)2017年9月、日本エーザイ社のレンビマ(肝臓がん)2018年に、米ブリストル・マイヤーズスクイブ社と日本の小野薬品との共同開発したオブジーボ(肺がん)2018年中にも認可される見通しだ。

又、中国に開発拠点を置くことも進んでおり、アストラゼネカ社は2017年11月にがんや循環器疾患の薬を開発する合弁会社の設立を発表、スイスのノバルティス社は上海に主力開発拠点設立した。

この様に大手各社が中国に進出する一方、中国での高額医薬品への公的保険の適用範囲が不透明な事や偽造品がすぐに出回る事が懸念され、楽観視は出来ない。

参考文献

日本経済新聞 電子版

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2768062004032018MM8000/

偏食とEDの関係性

■食生活の影響

成人男性40代以降にもなると体力の低下と共に精力も減退してくると言われています。40代であれば深刻な状況にまで行くことはあまりありません。しかし反対に精力減退の原因ともなる生活習慣が乱れがちになっても気にしない世代とも言えます。食生活に注意をすることを徹底することは無く徐々にED進行の一因なってしまうのです。一般的に精力を付ける為に高カロリーな食品をとり元気を取り戻す、活力をつけると考えられがちですが、脂っこい食事(肉類・揚げ物)の過剰摂取は血行不良の原因となり下半身への血流が不十分となり勃起不全になりやすい状態を作り出すのです。いわゆるドロドロの血液では海綿体に流れにくくなり正常な勃起は難しくなってしまいます。

■加工食品

インスタント食品やジャンクフード・スナック菓子や冷凍食品・レトルトなどの加工食品には、亜鉛吸収を妨げるポリリン酸が含まれるため勃起に必要なミネラルや栄養素を壊してしまう傾向があるため、日々の生活で摂取量は注意しなければなりません。性欲や精子をつくると言われている亜鉛は性ホルモンが弱まってきたときに回復・正常化する効果があるため、加工品の摂取は性欲を減退・抑えてしまう可能性もあるのです。

■滋養強壮食品

亜鉛を含むレバーや貝類を中心に卵・大豆製品・野菜・果物・海藻類・乳製品など栄養のバランスを考えて摂取するとことにより血液がさらさらになり精力改善・勃起力回復となっていきます。また人参や生姜、ニンニクやネギ類などの根菜を豊富に摂ることで男性ホルモンのバランスが整えられて勃起が維持しやすい体質となっていくのです。納豆・山芋・里芋・オクラなどに粘りのある食品にはムチンという栄養成分も含まれており精力増強に役立っていくと言われています。また黒酢は毎日少しずつ摂取することによりアルギニンを増加させる効能があります。

■サプリメント

一般的な食生活で取り入れることができない栄養素・ミネラルは市販のサプリメントで摂取することが多いです。EDに有効な成分としてアミノ酸の一種であるアルギニンとシトルリンは一緒にとることにより勃起不全が改善しやすくなといわれています。特にアルギニンは「一酸化炭素」を発生する働きがあり、血管拡張から血流促進を促し勃起時の海綿体により血液が流入する率を高める効果があります。アルギニンは一般食品からも摂取できますが加工品を多く食している場合には不足がちとなります。

貧困とEDについて

アベノミクスでデフレ脱却、働き方改革を打ち出して早5年が経過しようとしています。

完全失業率こそ改善したものの、金融緩和策を取っていてもデフレ脱却とまでは至っていません。

殆んどの大企業はしっかりと利益を出しているにも関わらず、設備投資は抑えられ従業員への賃金改善(UP)もすえおかれ、利益の殆どは内部留保、そして株主への配当に使われ、まだまだ景気の好循環体系に至っていません。

最近少しは改善されたと思われます雇用環境ですが、ご主人の突然のリストラ>失業>再就職困難>自分に適した仕事がない>そして、時給労働者への転身にて生活困窮者が増えています。

貧困の理由は様々ですが、国民年金や健康保険の滞納は当たり前で、子供の給食費の滞納をする場合もあるようです。さぞかし子供も学校で肩身の狭い思いをしているのではないでしょうか。

貧困が進むと借金地獄に陥り、家族も崩壊しホームレスになるか、自己破産するかの道をたどる。最悪死への選択をする人もいるでしょう。

日本人の殆どは生活が困窮我慢強く生活保護を受けるのが恥ずかしい貧困者の食生活は悲惨で栄養のバランスよりも先ずはお腹を膨らませる事が出来る炭水化物がどうしても中心となってしまう。

外国国籍の人が生活保護を受け、日本人が受けていない、或いは申請しても却下される場合もあるとの事で誰のためにある社会保障なのかわからなくなります。

貧困生活が続く中偏った、食事バランスでは栄養失調になる事もあり、体力も衰えてきます。

栄養のバランス以外にも長期に渡る失業にて精神的なストレスも溜り続けやがては精力も減退しED(器質性+心因性)同然になってしまいます。

EDは薬で何とかなりますが、貧困は社会のシステム、仕組みの問題が大きく、どの様に足掻いてもどうしようもないと言ったところです。

この様な問題は政治で早く改善(仕組みを変える)して頂ける事を期待しています。

 

ED治療薬過剰摂取

■ED治療薬への期待

EDを克服したいと考えている成人男性は年々増加傾向にあり、ED治療薬(バイアグラ・シアリス・レビトラ)は一般的な処方薬として非常に高い需要を持っています。加齢進行にともなう勃起不全治療を半ば諦めていた成人男性にとっては画期的な医薬品として使用されています。

■ED治療薬の過剰摂取

強い勃起力を求めて一度に多量のED治療薬を服用するケースが使用者の中で見受けられるようになりました。
勃起不全は男性にとってコンプレックスであり、性行為の時に不安になってしまう為、必要以上に服用する人がいます。臨床実験で過剰摂取をした場合の身体の症状を見た場合、有効的な効果(勃起状態)は適用量を服用した場合と大きな差は見られませんでした。しかしながら有害的な事象(副作用)においては上昇することが明らかとなりました。ED(勃起不全)治療薬の有効主成分(クエン酸シルデナフィル・バルデナフィル・タダラフィル)は血管拡張作用を起こし血流増加が起こります。そして陰茎部の海綿体平滑筋を緩め血液を流れ込むようにしています。しかし血流増加が過度に起こると顔のほてりを始めとして重度になると頭痛や吐き気、胃痛を引き起こすことがあります。ED治療薬の過度な投与を行っても有効性に大きく変化は無く逆に副作用の増加や重症性が引き起こされることがわかっています。より良い勃起不全の改善を求めてバイアグラなどを多量に服用すると他の身体的問題に直面してしまい、性行為そのものを行うことが困難になってしまいことがあり逆効果となります。処方された医薬品は長年臨床試験を繰り返し確立された服用方法・使用量になりますので自己の判断で使用しないことが望まれます。