性機能障害には様々なものがあります。ここでは性機能障害について説明をしていきます。
性機能障害は体の健康を脅かすことはまれではありますが、心の病気になる可能性はあります、うつ病や不安状態などです。
特に男性の勃起不全は血管疾患の問題など時として重大な健康被害が起きている可能性もあります。このような症状を感じた場合すぐに医師に相談することをお勧めします。

■男性の性機能不全の主要な種類

▪勃起不全

以前はインポテンツとも呼ばれ、性行為時十分な勃起を維持することまたは勃起すること自体ができない状態をいいます。
勃起不全にはその他の身体的な問題が起きている可能性もあるので、早期に医師に相談しましょう。

▪早漏

オーガズムや射精をコントロールすることができず、性行為の際にパートナーが性的に満足しないうちに男性が射精してしまうことです。
早漏の定義はパートナーが満足する前に射精をしてしまうことであり、具体的な時間などはありません。
おおよそ1～2分射精してしまう場合早漏といえるようです。
マスターベーション時の過度な刺激により早漏になってしまうこともあります。

▪男性の射精障害

性行為時、射精までに到達できないことを言います。
長時間の性的な接触がないと射精ができないまたは射精自体が困難である、このような症状を一般的に射精障害と呼びます。交感神経の問題の場合もあります。
いくつかのケースでは、マスターベーションなら射精まで到達できる場合もあります。
この場合パートナーとの問題や体の不具合で起きる場合が考えられます、
専門の医師に状況を話し、解決策を見つけましょう。

▪性的欲求欠如

性的なことに無関心、興味がないなどの状態です。
場合によっては性欲のみならず恋愛感情もわかないなどのケースもあります。
専門の医師とのカウンセリングなどで改善されることがあるようです。

▪逆行性射精

逆行性射精とは、射精時に膀胱側へ射精してしまう症状です。
射精感などがあるにもかかわらず尿道から精子が出てこない、もしくは少量しか精液が出ない状態です。
これは、通常の射精時には閉まっていなければならない内尿道口という部分が閉まりきらないために起こります。
膀胱内に精液が侵入しても体には影響はありませんが、不妊症などの原因になる可能性があります。

▪持続勃起症

性的欲求とは関係なく痛みを伴う勃起状態が長時間に及ぶ症状です。
陰茎動脈が破れ陰茎内に血液が流入してしまう場合と、陰茎静脈がふさがり血液循環が正常に行われない場合があります。
このような症状が現れた場合すぐに専門の医師に診察をしてもらいましょう。

性機能障害が特定の状況下でのみ発生する場合、または特定のパートナーとのみ発生する場合などは、どちらもその状況が影響している可能性が高いです。
環境の見直しや状況改善をすることで改善される性機能障害もあります。

勃起不全の男性は、勃起不全でない男性よりも性行為の回数が少ないという報告がいくつかあります。

◆研究内容

ヨーロッパのある研究者が、性行為が少ないと勃起不全につながる可能性があることを主張し研究結果を世に発表しました。
しかし、多くの泌尿器科医はそれを認めようとしませんでした。
この研究は、50歳代、60歳代、70歳代の男性約1000人を5年間観察したものです。 1週間に1回未満の性行為しかしない男性は、1回以上の性行為を行った男性の約2倍の確率で勃起不全を引き起こしました。
結果性行為が少ない男性ほど将来的に勃起不全を引き起こす可能性が高いことが分かりました。

つまり体の身体能力は運動を行わないと低下するのと同じように、性行為を行わないと性機能は衰えていくと研究者は結論を出しました。

この研究では性機能を維持するためにはマスターベーションでもよいのかという問題については取り組んでいません。
ですがある泌尿器科医いわく同様の効果があると語っています。

性行為もマスターベーションについても勃起機能を担う神経線維および血管を保護し、勃起を行うために血液で満たされた陰茎内部の瘢痕化を防ぐと思われる。

だがその他の泌尿器科医は、まれな性行為はある程度勃起不全に関連しているが、勃起不全になる原因にはなりえない、また性行為やマスターベーションが勃起不全の予防になるというのは言い過ぎなのではないかという。

ですが性行為を行っているかどうかにかかわらず、勃起作用は大切です。
勃起をするということは男性の性機能を維持するうえでとても重要だと言えます。
また性行為自体にもデメリットは少ないと言われています。加えて性行為は男性の自信にもつながりますし、勃起不全でないという証明にもなります。

いくつかの例外を除いて、男性は睡眠中何度か無意識のうちに勃起をしているといいます。
さらに睡眠中に勃起をするだけでも勃起不全の予防になるともある専門家は言っています。

勃起不全は軽く見られる病気ではありませんが、命を脅かすほどの病気ではありません。
実際に男性は生きるために性行為を必要とはしません。ですが勃起不全はいくつかの重篤な病気を示すサインになる可能性はあります。

正常な勃起ができるからといって必ずしも健康状態がいいわけではありませんが、勃起不全の症状がある場合、何か体に不具合が起きているという警告であることは間違いありません。

勃起不全の治療について、医師は心臓病を最も心配します。勃起不全の男性は陰茎へ正常に血液が流れていない状態である場合がほとんどです。

心臓病に使われる薬は、勃起不全の治療に使う薬と似た効果を持っており両者ともに血流を良くします。
結果的にこれらの薬を併用すると血流が良くなりすぎてしまい心臓により負担をかけてしまい危険です。

勃起は、陰茎への正常な血流が大事です。勃起の間、陰茎の血管は勃起を正常に行うために血液を流し続け充満させます。

その為血管に影響を及ぼす多くの疾患は、陰茎への血流を妨げ勃起不全を引き起こす可能性があります。アテローム性動脈硬化症（動脈硬化）や高血圧は、陰茎への正常な血流を妨げ勃起に影響を及ぼします。

また勃起不全を誘発するいくつかの薬があります。
例えば高血圧を治療するために使われる薬やうつ病を治療するための薬は勃起不全を起こす可能性があります。

勃起不全の治療を行う際は自分の体の状況を医師に診察してもらい、アドバイスをもらったうえで治療法を決めると良いです。

▪テストテロン（男性ホルモンの一種）の減少

健康な血液循環に加えて、テストステロンは勃起および性行為のために重要です。勃起不全の男性は、テストステロンの分泌量が少ないかもしれません。

多くのホルモンを作る下垂体の問題など、様々なことがテストステロンの分泌を減少させる可能性があります。

甲状腺異常、肝臓の疾患、精巣内の異常などがあります。あなたが正常な勃起を得ることができない場合は、あなたの体のテストステロンの生産に問題を引き起こしている可能性があります。

しかし、一般的にはテストステロン減少の原因は老化にあると言われています。

もしテストステロンの減少が原因で勃起不全が起きている場合、テストステロンの補充治療で症状を改善することができます

▪神経障害

手や足などの動きが脳からの信号によって行われているのと同様に、勃起もの殻の信号によって行われます。勃起不全は脳からの信号が正常に陰茎に到達していない場合でも起きます。

勃起不全は糖尿病などの兆候でもあり血糖値が正常でない方は神経障害を引き起こし手足のような四肢の神経が損傷することがよくあります。同時に性器も影響を受ける可能性があるのです。

ある研究によると、糖尿病の約半数は何らかの神経障害を引き起こしているといわれています。
主に太りすぎや高血圧の方が神経障害を引き起こしやすいです。

その他にも糖尿病以外に神経系に影響を及ぼし正常な勃起を行えなくなる原因があります。

勃起不全を抱えるHIV患者の多くは神経障害によるものだと言われています。
HIVは神経障害を引き起こし、治療に使用される抗ウイルス剤自体も神経障害を引き起こすようです。

また多発性硬化症や脊髄損傷も、勃起不全を引き起こす可能性のある神経系の疾患ですが、どちらの疾患も主要な症状に勃起不全はありません。

時には、中枢神経系を麻痺させるアルコールや薬物をよく摂る男性は、勃起不全になることがあります。

性行為をする際に勃起することや勃起を維持することが困難だと感じますか？
そのような症状は医学的に勃起不全と呼ばれるものです。

ときどきしか起こらなければ、それほど深刻ではないでしょう。
大体の男性は一時的に勃起が困難になることを経験します。

ですがそれが長期にわたり慢性的に起きている場合、勃起不全の疑いがあります。

勃起不全は急に発症することもあります。朝立ちやマスターベーション時は勃起ができるが、性行為になると勃起ができない場合などは、あなたの心の部分に何かしらの問題があることもありますし、身体的な問題の可能性もあります。

▪医師への相談

もしあなたが勃起不全を気にしている場合や、性生活に影響が出てきているようなら医師に相談するのが解決への近道となります。

医師はあなたが抱えている問題について様々な対処法を提案し解決へと導いてくれるでしょう。

例えばED治療薬を短期間服用することや、メンタル面の問題の場合カウンセリングを受けるなど、まずは素直に自分の症状を医師に伝えることが重要です。

また勃起不全ではないが、ペニスが湾曲してしまい勃起時に痛みをともなう症状などもあります。
自分の症状は何にあたるのかをしっかりと診察してもらいましょう。

もし専門の医師でも問題が解決できない場合、もっと深刻な問題が体で起きている可能性もあります。例えば糖尿病や心臓病、脳神経の異常、血行障害など
勃起不全がこういった重篤な症状の早期発見につながるケースもあります。

勃起不全の治療法はいくつかありますが自分に合った治療法を見つけできるだけ早く専門の医師に相談することをお勧めします。
日頃の生活習慣なども影響してきますので、食生活や運動なども意識するとより良いです。

より良い性生活を保つために、また魅力的な体になるために、男性が行うと良いエクササイズ（筋肉トレーニング）をいくつか紹介します。また魅力的な体になりたい女性にも効果的です。

▪腕立て伏せ

もしあなたがどのようなトレーニングを行えばいいか分からない場合は、まず腕立て伏せから始めると良いでしょう。
基本的なトレーニング方法は12～15回の腕立て伏せを3セット行うことです。
効果的な形は自分の体を一本の棒だと思い頭の先からかかとまでをまっすぐな状態にすることです。
この状態を意識しながら腕を肩幅程度広げ上下運動を行うと良いでしょう。
もしこの方法が大変であれば、壁を使い、立ったまま腕立て伏せと同じ動作を行うと良いでしょう。

参考URL→https://machodou.com/111

▪腹筋

腹筋は性行為を行う上でとても重要な筋肉になります。
腹部周辺の筋肉を鍛えることにより、より良い性行為が行えるでしょう。
基本的な方法は、体育座りの状態から体を倒し背中を地面につけ、両手は耳の横あたりでキープします。
ここから腹部の筋肉を意識し両手はそのまま耳の横にキープしたまま体育座りの姿勢に戻していきます。
この動作を15〜20回繰り返し3〜5セット程度行うと良いでしょう。

参考URL→http://kintorecamp.com/abs-workout-mistakes-solutions/

▪デッドリフト

こちらのトレーニングは背筋をメインに鍛える方法です。足や腰なども同時に鍛えられます。
トレーニング方法はバーベルやダンベルを地面に置き、持ち上げる。これがメインの動作になります。
フォームなどは厳密に決まっていますので、もし行う場合はジムのトレーナーにしっかりと教えてもらいおこなった方が効果的にトレーニングをすることができます。

参考URL→http://kintorecamp.com/deadlift-form/

■より良いセックスのためのその他のトレーニング方法

上記で説明したトレーニング方法は基本的な方法です。
他のトレーニング方法もいくつかあります。
ウォーキング、水泳、ジョギングやヨガなども効果的なトレーニング方法の一つです。
多少の運動でも体の健康などが改善されより良いセックスライフを送れるようになるでしょう。
また目標として週５回30分程度の運動を心がけると良いでしょう。

セックスと毎日の運動などは実はたくさんの因果関係があります。
体力不足の解消や肥満解消、新陳代謝の上昇など運動をすることで、体に良いことがたくさんあります。
ある研究では、50歳以上の男性で運動を行っている人と普段から運動を行わない人とを比較すると運動をしている人の方が勃起不全になるリスクが30％も低いことが示されています。
さらに、普段から運動をする人は普段から運動をしない人に比べ魅力的に見えるようになるともいわれています。

勃起不全（ED）の症状をもつある男性は、高血圧の解消や精神的な問題の解決、ライフスタイルを変える、などの方法で勃起不全を解消することができました。しかしこのようなケースは珍しく、多くの人は勃起不全を治療するために勃起不全治療薬を使用します。

FDA（米食品医薬品局）は、勃起不全を治療するためのいくつかの飲み薬（処方箋薬）を承認しました。

■どのような薬があるのか

下記の成分（医薬品名）はいずれも勃起不全の治療薬として承認されているものです。
血流を良くし、勃起を促進させます。

・アバナフィル（ステンドラ）

・シルデナフィル（バイアグラ）

・タダラフィル（シアリス）

・バルデナフィル（レビトラ）

注意：上記の薬とニトログリセリンを含む薬の併用は危険です。ニトログリセリンは狭心症や心筋梗塞を治療する成分です。効果として血管を拡張して血流を良くします。

上記の薬も同等の効果があり、同じ効果を持つ二つの薬を服用することにより血圧を下げすぎてしまいます。血圧が下がりすぎると命に危険が及びます。

■上記の成分（医薬品名）に違いはあるのか

これらの薬はすべて同じように機能します。しかし、どのくらい効果が持続し、どのくらい早く効き始めるかなど効果には多少違いがあります。

レビトラは効果が出るまでに約30分かかり、効果持続時間はバイアグラよりも約5時間長いです。

バイアグラは効果が出るまでに約30分かかり、効果持続時間は約4～6時間です。

シアリスは効果が出るまでに約1時間かかり、効果持続時間は約24～36時間も続きます。

ステンドラはわずか15分で効果が出始め、効果持続時間は最大で6時間です。

■服用の際の注意点

▪治療薬の効果がなくなってから次の服用までは最低でも24時間は空ける。

ED治療薬は一日一錠が原則です。

服用した成分の量などに関係なく一錠までにしましょう。

▪ED治療薬を服用できない人

・成分自体にアレルギーを持っている方

・心臓病などを患っている方、体が行為に追いつかない方など

・肝臓に病気をお持ちの方

・心筋梗塞、脳出血などを過去6か月以内に患っている方

▪ED治療薬は服用のみでの効果

ED治療薬の服用のみでは勃起作用はおきません。
勃起するためには性的な刺激や興奮が必要となります。

▪過度のアルコール摂取

アルコールはEDとは関係なく勃起作用を妨げます。
少量のアルコールであれば、むしろリラックス効果があり良いのですが、過度なアルコール摂取なるとED治療薬は充分な効果を発揮できなくなります。
また満腹状態での服用も効果を妨げるので、避けるようにした方が良いでしょう。

もしあなたが喫煙者で、勃起不全（ED）を懸念している場合は、今すぐやめるのが最善の選択でしょう。

喫煙している男性は、非喫煙者と比べて勃起不全に可能性が約2倍も高いです。喫煙は、性器を含む身体中への血液循環を妨げ、勃起、勃起維持をするのが難しくなります。

喫煙をやめると、健康状態はすぐに改善し始めます。血圧の向上、心臓発作の可能性の減少、 ED予防など、喫煙をやめてから約2〜12週間で身体は改善していきます。

▪禁煙を始めるための方法

・明確に禁煙開始日を決める。

・家、オフィス、車などからタバコ、灰皿、マッチ、ライター類をすべて無くしましょう。

・1日に9本以上のタバコを吸う場合は、禁煙用の薬について医師に相談してください。

・喫煙する衝動があるときは、「喫煙はもはや選択肢にない」と自分自身に言い聞かせ、気をそらすために何かをしましょう。

・喫煙をしてしまう習慣を改善しましょう。たばこを一緒に吸う人、場所などを極力避けましょう。

・家族、友人、同僚と協力をする。周りに喫煙をやめることを教えてください。

・ストレスを軽減するためにリラックスした生活（時間）を送る。

・運動を始める。

・喫煙を許可しない場所で過ごすようにする。

・低カロリースナックを用意し喫煙衝動が起きたときそれらを食べて気持ちを紛らわします。

・喫煙を止めることによる利点を思い出しましょう。

離脱症状（禁断症状）があるかもしれませんが、通常は2週間未満程度で治まるといわれています。

また一部の人は、喫煙をやめると体重が増えることありますが、同時期に定期的な運動を始めることや、食事の量を制限することで、体重の維持をすることができます。

禁煙援助

あなたが喫煙をやめるのに役立つものがあります：

ニコチンガム：48個入りの物で約3000円かかります。1〜2時間ごとに1個のガムを食べまして喫煙衝動を抑えます。ですが1日に24個以上は食べないでください。

ニコチンパッチ：1週間分約3000円で大体1〜2週間分で販売されています。 1日1回、皮膚に直接塗布します。こちらは昼間にのみ使用してください。

ニコチンロゼンジ：治療は通常約12週間行います。最初の6週間は1〜2時間ごとに、3〜7週間は2〜4時間に、10〜12週間は4〜8時間に1回のロゼンジを使用します。1日約600円（12回分）～約1200円（20回分）ほどの費用がかかります。

ニコチン鼻スプレー：これはニコチンを血流に素早く送り込みます。 1時間に1〜2回、各鼻孔に1回スプレーをし、喫煙衝動を抑えます。
こちらについては病院で相談してください。処方箋がなければ手に入れることができないためです。

ニコチン吸入器：これも処方箋でのみ入手可能です。カートリッジは、タバコの吸い口を模倣しています。吸入器から放出されたニコチンは口から摂取します。最初の投与量は、1日あたり6〜16個のカートリッジで、最大12週間です。

非ニコチン薬：ニコチンを含まない方法で禁煙をするには、Bupropion（Zyban）という薬があるのでこちらを飲むと良いでしょう。唯一FDA承認の薬ですので安心です。禁煙の1週間か2週間前から飲み始め、合計で7～12週間は飲み続けましょう。

自分一人で禁煙ができない場合は、医師に相談し自分に合った補助薬を選んでもらうのが良いでしょう。

勃起不全を引き起こす可能性のある人は、勃起不全を予防するための様々な対策を取ることで、勃起不全が改善されます。かつ健康的な生活を送ることにもつながります。 勃起不全を防ぐために今すぐにでもできることは以下の項目です。

・禁煙

煙草に含まれるニコチンは血流を悪化させ勃起不全になる可能性が高くなります。

・定期的な運動

運動は血液の循環を改善することができるので、血管の柔軟性を維持することにつながります。 また、肥満を予防したり、ストレスを和らげたり、男性ホルモンを増やしたりするのにも役立ちます。
ジョギングやウォーキングをするなど少しでもいいので、できるだけ運動をしましょう。
しかし、長時間のサイクリングは勃起に必要な血管をサドルで圧迫してしまい、ペニス付近の血流が悪くなり勃起不全の原因になるといわれているため、できるだけ長時間のサイクリングは避けましょう。

・健康な体の維持（食生活）

不規則な生活は勃起不全を引き起こす可能性を上げます。
血管障害などを防ぐ方法としてすぐ始められるのは食事です。バランスのとれた食事を摂ることにより、勃起不全を予防することができます。
具体的には、塩分・脂分の摂りすぎを避ける、野菜をしっかり食べる、食べ過ぎに注意する、などがあげられます。

・過度なアルコール摂取

適量であればむしろリラックス効果を生むお酒ですが、過度な飲酒は脳の中枢神経を麻痺させ一時的な勃起不全を引き起こす可能性があります。

・ストレス

ストレスも勃起不全を引き起こす原因の一つです。
自分なりのストレス解消法を見つけることや、日々のストレスを減らす方法を考えるなど普段からストレスを溜め込まないよう心がけましょう。
また、十分な睡眠もストレス解消には重要です。

糖尿病の男性の約35％〜75％は、生涯にわたって症状が軽い場合も含め勃起不全を発症してしまうといわれています。

糖尿病の症状の男性は、糖尿病でない男性よりも10〜15年早く勃起不全を発症する傾向があります。糖尿病で高齢の男性は、勃起不全になる可能性が大幅に上がります。 50歳以上では、糖尿病の男性の約50％〜60％が勃起不全を発症する可能性があります。 70歳以上では、勃起不全を発症する可能性は約95％にも上ります。

▪糖尿病の男性はなぜ勃起不全を起こすのか

糖尿病の男性の勃起不全の原因は複雑であり、神経、血管、および筋肉機能の障害が一般的な理由として挙げられます。

しっかりと勃起を得るためには、男性は健康な血管、神経、男性ホルモン、性的刺激などが必要です。糖尿病は、勃起を制御する血管や神経に損傷を与える可能性があります。したがって、正常な量の男性ホルモンを持っていても、性的な欲求があったとしても、しっかりと勃起することはできません。

▪糖尿病や勃起不全の男性にはどのような治療法があるのか

通常の勃起または勃起の維持に問題がある糖尿病の男性は、シルデナフィル（Revatio、Viagra）、タダラフィル（Adcirca、Cialis）、アバナフィル（Stendra）、またはバルデナフィル（Levitra、Staxyn）のような経口薬を服用することで勃起を促すことができます。
しかし、糖尿病患者は心臓に問題があるケースがほとんどのため、これらの薬物療法は最善の方法とは言えません。なぜならこれらの薬は一部の糖尿病治療薬との危険な相互作用を引き起こす可能性があるからです。
勃起を促進させる治療法は他にも様々なものがあります。どの治療法が最良かを医師に相談して判断をしてもらいましょう。

糖尿病の治療方法は主に食事療法、運動療法、薬物療法です。

・食事療法

ダイエットは糖尿病の最も重要な治療法です。 糖尿病は食事によって体内に取り込まれたブドウ糖を正常に代謝させることできなくなり、膵臓は疲弊し、様々な合併症を引き起こす病気です。
食事によって体内に取り込まれるブドウ糖（炭水化物）の量を制限することによって、膵臓への負担を軽減し、血糖値の上昇を防ぐことができます。
さらに、栄養バランスのとれた食事をとることにより、血糖値の上昇を抑え、合併症を予防することができます。

・運動療法

糖尿病と肥満は深く関与しており、肥満を予防することは糖尿病の予防につながり、肥満を解消することによって糖尿病の進行を防ぐことができます。
特に、内臓脂肪が増えると、異常な脂肪細胞が増え、そこからインスリンの働きを悪化させるホルモンが分泌されます。
ウォーキングなどの有酸素運動、筋力トレーニング、ストレッチングなどを継続的に行うことで、血糖値を下げることができ、筋肉量が増加すると筋肉内に蓄積するブドウ糖量が増えるので、体の血糖値が上昇するのを抑えることができます。

・薬物療法

食事療法と運動療法のみでは血糖コントロールができない場合は、投薬療法が行われます。 薬物療法には、飲み薬と注射があります。糖尿病の治療には、インスリン注射（インスリン療法）を考えている人が多くいますが、飲み薬で十分にコントロールできる場合がほとんどです。

あなたの状況に最も適した治療法を医師に相談してみてください。

EDの男性は怒ったり、挫折したり、悲しんだり、自分自身に不安、不満を感じたりすることは珍しくありません。

EDには多くの医学的原因があるが、EDの男性は、EDではない男性と比較してうつ病を発症する可能性が2倍高いことが研究によって示されています。

EDによるうつ病は治療可能です。うつ病を克服するための第一歩は、自分自身、あなたのパートナー、そしてあなたの医師に打ち明けることです。うつ病を打ち明けた後、それに対処することは以外にも簡単でストレスも大幅に軽減されます。

▪うつ病を自覚する

うつ病とは持続的な悲しみ、絶望感、悲観的な症状が特徴の病気です。
うつ病の最も一般的な症状は次のとおりです。

・低い自己評価

・以前の楽しい活動に興味がなくなった

・疲労

・食欲の変化

・睡眠障害

・無関心

うつ病はその人に係わる人、家族そして恋人などに苦痛や負担を与えることがあります。うつ状態にあるとき、仕事に行ったり、日頃の行いを続けたり、朝起きるのもおっくうだと思ったりします。ときに治療を求めることもできなくなります。ですがちゃんとした治療をしなければ、うつ病の症状は数カ月長ければ数年続くこともあります。

しかし、うつ病に苦しんでいるほとんどの人々は適切な治療を受けることで完治することができます。

▪EDとうつ病の診断

あなたが勃起不全（ED）を抱えていて、うつ状態になっていると思われる場合は、一人で苦しまないでください。うつ病は個人的な衰弱の兆候ではありません。自分の今の状況を素直に伝えて、自分自身と、周りと向き合うようにしてみてください。

うつ病を診断できる統一された検査はありません。 しかし、うつ病には特定の症状があります。
医師の質問に正直に答え、ちゃんとした治療をしてもらうことが改善への近道になるでしょう。

▪EDとうつ病の治療

うつ病の治療には投薬、心理療法（会話療法）、またはその両方を組み合わせたものがあります。

抗うつ薬：Prozac、Zoloft、Elavil、Wellbutrinなどの薬剤が、うつ病の治療に使用されています。 抗うつ薬の中にはEDを引き起こすものや悪化させるものがありますので、適切な治療を処方できるように、あなたの状態については医師に正直に話してください。

心理療法（会話療法）：認可されたメンタルヘルスケア専門家が、EDとうつ病に関連する問題を特定し、解決へと導いてくれます。 会話療法のタイプには、夫婦療法、個人療法、および集団療法などがあります。