2017/10/10

ED(Erectile Dysfunction)とは

勃起機能の低下、勃起不全、勃起障害の事をさしますが、その要因は様々です。

心因性ED(ストレス、過度の緊張、過去のトラウマ、身体的コンプレックス)から来るものや、器質性ED(高血圧、糖尿病、前立腺肥大等、脂質異常症)等、器官から来るものと老化による衰えが原因と言われています。

20代から40代の人は主に心因性要因が多い傾向にあり、加齢に伴い器質性要因が多い傾向にあります。

器質性ED要因には外傷によるものもあり、中枢神経、脊髄神経、末梢神経等の破損、脳障害により自律神経障害等の原因があります。

器質性EDの要因は生活習慣(運動不足、暴飲暴食、喫煙等)の体質が加齢と共に蓄積され様々な病気の要因となっています。

50代以上の人の主要因がこれに該当します。

勃起の仕組みとしまして、男性の場合、性的刺激(性的興奮)により一酸化窒素が生成され、サイクリックGMPが細胞内で増加→血流増加→海綿体に血液が集まり起こります。

一般的に勃起不全時は、精神的ストレスによるPDE(ホスホジェテラーゼ)5 と言う酵素による阻害が原因であるとされています。

この酵素の阻害により、海綿体に十分な血流量が行われず、勃起の継続が出来なくなります。

以上の様にEDと一口で言ってもその要因は様々なのです。

家庭円満(妻との営み)、仕事への活力、若さ維持を保つためにEDの改善は適切にされることをお勧めいたします。

心因性(精神的、心理的要因) EDとは

*精神疾患 : 統合失調症(うつ病)等

*会社でのストレスや人間関係によるストレスの蓄積、夫婦関係

*幼少期のトラウマや包茎、短小等のコンプレックス

*性交渉失敗時のトラウマ

器質性(加齢、生活習慣病、事故による神経障害、性器周辺の手術)EDとは

*加齢、生活習慣病等による血管障害によるもの

糖尿病、動脈硬化、高血圧や外科手術による損傷、血管の老化

*神経障害

外科手術による末梢神経の損傷、糖尿病性神経症、てんかん、脳卒中、パーキンソン病、多発性硬化症等による神経障害

*内分泌機能低下によるもの

男性ホルモンであるテストストロン(精巣でつくられる)の低下により、男らしさの一つである性欲や勃起力が低下します。

テストストロンは30歳頃から徐々に分泌量が低下、40~50歳頃にはテストストロンの分泌は明らかに低下する傾向にあります。

この現象をOH症候群(男性更年期障害)と呼びます。

テストストロンが不足する原因として、加齢、ストレス、喫煙、飲酒や直接的要因として精巣のトラブル、脳視床下部~下垂体の障害によりテストストロンの分泌不全となる。

これら疾患が要因となる場合があります。

薬剤性EDとは

疾患の治療のために服用することにより、勃起障害(ED)を引き起こす事を指します。

降圧剤、抗うつ剤、抗精神病剤、抗てんかん剤、睡眠剤、抗潰瘍剤、抗男性ホルモン剤、脂質異常症治療剤等があげられます。

 

とにかく兆候があれば先ず、医師へ診察(相談)してもらい、自分がEDであると言うことを性交渉の相手にも打ち明け、お互いの協力で解決していくのが、ベストではないでしょうか?