2017/08/04

ED治療薬の推移

■ED治療薬の黎明期

近年ED治療は日々変化しており、過去にはなかなか社会的な認知がされておらず治療に積極的な人間も多くはおりませんでしたが現在は医療技術の進歩と共に様々な問題が解決されています。
ED治療薬は1990年代後半からファイザー社が開発したバイアグラが革命的な効果を発揮して社会現象にまでなりました。いままで勃起不全を加齢による治療不可の成人病としてとらえていましたがED治療薬を服用することにより一時的であっても勃起可能状態になる事に大きな期待と喜びを与えてくれるようになりました。
当時はED治療薬といえばバイアグラしかなくまたアメリカで認知度が高く効果はもちろんのこと有名で安心感があるため日本国内でも多くの治療者に愛されてきました。その後後発医薬品の開発も進みましたが依然としてバイアグラの人気は不動のものとなっていました。やはり最初に服用し目に見える効果があったブランド医薬品には信頼感があり人気は不動のものとなっていました。

■ED治療薬志向の変化

ED治療薬バイアグラは画期的な効果と認知度を誇りましたがインド製のジェネリック医薬品の躍進と新成分のED治療薬が市場に出回ると様相は変わってきました。バイエル社のレビトラは飲食の影響を受けにくいことが大きな反響を生みバイアグラよりも使用者が増えるという現象が生まれました。レビトラは有効主成分バルデナフィルを含有したED治療薬であり、体内への消化吸収が早い為胃に内容物があってもあまり影響をうけない効果があります。どうしても性行為時に緊張を和らげるため飲酒・飲食を求める人が多くその需要にこたえる形で瞬く間に社会の認知度が高くなりました。レビトラの利便性と有効主成分量が海外基準の最大20mgまで処方されており、バイアグラ50mgでは効果が今一つであった使用者が求めるようになってきました。その後シアリス(有効主成分タダラフィル)も幅広く受け入れられ、ウィークエンドピルと呼ばれるほど長時間のマイルドな効果が持続するED治療薬(効果時間約36時間)は使用者のニーズに合った製品といえるでしょう。治療者のアンケートでは強力な効果よりも自然な勃起で自然な性行為を求めるひとが多いことがわかり、ED治療薬の発明当初はバイアグラのような勃起が起これば満足から実際の心身ともに無理のない性行為に合った医薬品が選ばれています。

■ED治療薬の汎用性

ED治療薬バイアグラの有効主成分クエン酸シルデナフィルは当初狭心症の薬として管拡張効果、血流改善の目的で開発された医薬成分です。その為酸素の運搬能力を高める効果が期待できるためバイアグラをスポーツや登山(大量の酸素を必要とする運動)などに使用するかたもいます。性行為以外で使用する場合は有効成分量が多い必要は無くおよそクエン酸シルデナフィル25mgで十分だとも言われています。使用者の中には自分でピルカッターを購入して半分に割って使用しています。しかし性行為以外の用途や自身で服用量をコントロールすることに対しては医師への相談が必要となります。性行為も運動も心肺機能への影響がありますので過度な負荷を与えないようにすることが継続して充実したライフワークを送ることになります。

■ED治療薬今後の変化

日本国内でも昨今国内産ジェネリック医薬品が市場に流通し始めました。東和薬品やキッセイ薬品などがバイアグラのジェネリック医薬品が伸びています。これは価格の安さと日本製である安心感が市場のニーズにマッチしたものだと考えられます。さらにバイアグラODフィルムといわれる口内で溶かして使える吸収性の高い製品が処方されるようになりました。これは財布や名刺入れに入れることができる携帯性の高い製品となっています。