2017/06/13

前立腺癌治療と勃起不全の関係性

前立腺癌は勃起不全の原因にはなりません。しかし前立腺癌の治療により勃起不全を引き起こす可能性はあります。前立腺全体の除去、放射線療法、ホルモン治療など現在行われている前立腺癌の治療はすべてにおいて勃起不全を引き起こす可能性があります。

▪前立腺全体の除去

神経保護技術、非神経保護技術を使用した治療かどうかにかかわらず、前立腺付近の神経等を除去することで勃起不全の症状が出ます。神経保護技術を使い治療を行っている場合約1年で勃起不全が治ることがあります。非神経保護技術を使い治療を行った場合は勃起不全を治すのは難しいと言われています。

▪放射線療法

放射線治療後、徐々に勃起不全の症状が出ます。通常治療後の2~3年以内に勃起不全の症状が出始めます。

▪ホルモン療法

ホルモン治療の場合、勃起不全は2~4週間ほどで発生することがあり、性欲の低下も伴います。

■前立腺がん治療中に可能な勃起不全治療方法

・Cialis、Levitra、Viagraを含む勃起不全治療薬

・陰圧式勃起補助具

・陰茎海綿体注射

・陰茎プロステーシス

また勃起不全は日ごろの生活習慣などで予防することができます。それらは身体の健康にもつながります。

・禁煙

・定期的な運動

・健康な体重を維持する

・アルコールを控える

・違法薬物を使用しない

勃起不全は上記のような行動で簡単に予防することができます。もしそれでも治らない場合は医師に相談し適切なアドバイス、治療をうけましょう。