2017/08/21

抗うつ薬と勃起不全

うつ病等の治療薬の中にZoloft(ゾロフト)という薬があります。

ゾロフトは一般的にSSRIと呼ばれるうつ病や不安定な状態など、心理的な不安状態の治療に使われる薬です。うつ病などは勃起不全によって引き起こされる場合もあります。逆にゾロフトの副作用により勃起不全を引き起こす可能性もあります。

▪ゾロフトの副作用による勃起不全

ゾロフトのようなうつ病などを治療するSSRIは脳内で使用される物質の神経伝達物質セロトニンの量を増やすことによって作用します。セロトニンの増加はうつ病や不安状態の症状を緩和するのに役立ちますが、性機能に問題を起こす可能性があります。

抗うつ薬は以前から勃起不全を引き起こす副作用が含まれることが危惧されていました。その理由は副作用による性欲の減少です。

抗うつ薬の副作用により、他の2つの神経伝達物質であるドーパミンとノルエピネフリンの作用を減らし、欲求のレベルを下げるため性欲が減少して起きる副作用です。また一酸化炭素を阻害する作用も含まれ、一酸化炭素は筋肉や血管を弛緩させることで勃起を起こす手助けをしています。しかしこれが阻害されると勃起不全を引き起こす可能性があります。

現在ゾロフトを服用中の方でもし勃起不全を引き起こしてしまった場合でもゾロフトの服用を急にやめるのは避けてください。重度の離脱症状を引き起こす可能性があります。離脱症状には不安、頭痛、悪心、震え、混乱などがあります。まずは医師に相談しましょう。

抗うつ薬は他にも様々な種類があります、もしあなたが現在服用中の抗うつ薬により勃起不全を引き起こしてしまった場合は自分で判断するのは避け専門の医師に相談し解決してもらうのが良いでしょう。